髪を切る時だけでなく、もっと気軽にふらりと立ち寄れるサロンでありたい。例えば「散髪するまではないけど襟足が気になってきた」そんな方にはメンテナンスカット(¥735)があります。そして「頭皮ケアをしたい」という方には、ヘアパック(頭皮パック)。こだわりを持った男性が余暇を利用して訪れる社交場の様な場所を目指しています。
華やかなアーティストよりも、お客様それぞれの小さなこだわりを共有できる職人でありたい。服や時計、鞄や靴にこだわるように、髪型やヒゲの形にもそれぞれ異なるこだわりがあるものです。技術はもちろん、それを感じ取れる感性もヘアスタイリストには大切な要素。こだわりを共有し、長いお付き合いができれば本当に素晴らしいことだと思います。
小森園理容所は、私で4代目。以前は半導体の会社に勤めていましたが、30歳手前になり、これからの人生を色々考えた時、床屋として自分の店をやることを真剣に考えるようになりました。20代半ばまでは、理容の世界に踏み込むタイミングがなかなかありませんでした。今思えば、親父と同じ仕事を、選択肢として考えたくなかったのかもしれません。しかし、経験を積んできて丸くなったというか、素直にそういうことを思えるようになり、小森園理容所を継ぐことを決意しました。昔から作ることが好きでした。以前務めていた半導体の会社では、日頃、数ミクロンという細かい数字を突き詰めて仕事をしていました。現在は、理容という仕事で、お客さまのこだわりを大切に形にしていきたいと思っています。そして、“毎日緊張感をもって仕事に取り組む姿勢”など、理容の世界の多くを学んだ東京のサロン〈FRANK〉との素晴らしい出会いに感謝し、「男の美学を追求する理髪店」を目指して日々精進していきたいと思います。
経 歴
1977年生まれ。鹿児島大学工学部卒業。大手半導体メーカーにエンジニアとして勤務し、新たな目標となった理容師を志すため28歳で退職。東京の理容専門学校で学び、卒業後東京都杉並区の人気ヘアサロン〈FRANK〉で5年間修行。2013年4月より実家の理容室を継ぐために帰鹿し、現在に至る。小学生より大学生まで体操部で汗を流す。鹿児島南高校での3年間は、唯一の男子部員として活動。週末は他校の男子体操部の練習に参加するなど、体操に打ち込んだ。